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2011.10.10

下顎前突(受け口)について

歯列矯正の必要がある歯並びには、上顎前突などがあります。
これは口呼吸や母指吸引癖などが引き起こす歯並びの乱れですが、これに次いで多いのが下顎前突、俗に言う「受け口」です。

これを歯並びの悪さとは無関係の、先天的な顔の特徴だと思っている人も多いでしょう。
しかしこれもれっきとした不正咬合なのです。
下顎前突のためにコンプレックスを感じて悩んでいる人も少なくありません。
ですから矯正される割合は高いそうです。

下顎前突は、相手に怒っているような印象を与えたり、見る角度によっては反対に笑っているような表情にも見えたりします。
そのため誤解を招いたり弊害が起きてしまいがちです。

この歯並びは、日本人特有というものではありません。
しかし下顎前突を気にして歯列矯正をする人の数が多いので「日本人に下顎前突が多い」という誤った認識が広まっているのかもしれませんね。

子供の頃はさほど目立たなかった下顎が、年齢と共にだんだん前に出てくるので、その時期の生活習慣に何か問題があったのではないかと悩む人もいるようです。
しかし、そうなる要因はほとんどの場合、遺伝としての骨格や子供時代の歯並びにすでに隠されているそうです。

下顎前突の歯列矯正を始めるなら、できるだけ早い時期にその症状に気づいて矯正歯科を訪れることが大切です。
小学校に入った後でも決して遅くはありませんが、幼稚園から歯列矯正をしても何の問題もないそうです。

また下顎前突には遺伝の可能性があります。血縁に下顎前突の人がいる場合、子供の成長と共に変化していく歯並びには十分注意しておかなければなりません。
遺伝の場合の下顎前突は骨格性の可能性が高くなるそうです。これは「頭部エックス線規格写真」などで診断することができます。

下顎前突も考えようによってはその人の個性と受け止めることもできます。
しかし見た目の問題ばかりでなく、噛み合わせに影響するなどの可能性も否めません。
噛み合わせが正しくなければ、精神的にも身体面でもトラブルを引き起こす恐れがあります。もし下顎前突が気になるようであれば、歯列矯正について一度詳しく調べてみてはいかがでしょう。

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