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2023.01.24

喫煙による歯周病のリスク

歯周病は世界で一番罹っている人が多い病気とされており、日本でも約8割が感染している国民病です。

歯周病を甘く見てはいけません。全身疾患に密接に関わる病気です。

歯周病になる原因としては、様々な事が要因として挙げられますが、その一つである「喫煙」についてお話します。

 

 

【喫煙と歯周病の関係】

歯周病にとって喫煙のリスクはとても大きいです。タバコを吸う日とは吸わない人に比べて歯周病になりやすく、進行速度も速いです。また、治療しても治りにくいことも分かっています。

その原因は、タバコに含まれる有害物質が影響しています。

①ニコチン

ニコチンは血管を収縮させ、血液の流れが悪くなり、血圧上昇や心拍数増加など、心臓に負担をかける原因となります。

 

②一酸化炭素

一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと結合しやすいので血液に十分な酸素を運ぶことができなくなって、全身の細胞を酸欠状態にしてしまいます。息苦しさ、めまい、頭痛、吐き気などを引き起こす原因になります。

 

③タール

タールはタバコの葉が燃える際に発生する黒褐色液体で、歯の表面に「ヤニ」として沈着します。タールは粘質性が高く、60種類以上の発がん性物質が含まれ、がんの原因にもなります。

 

 

【喫煙が歯周病に及ぼす悪影響とは】

①歯周病の進行に気づきにくい

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させ歯肉の血行不良を引き起こします。なので、歯ぐきが炎症を起こしても出血が抑えられ、歯周病の症状である出血が隠されてしまうため、歯周病に気が付きにくいです。

また、タールによってプラークや歯石が付きやすいことで、歯周病が進行しやすくなってしまいます。

 

②歯周病が重症化しやすい

タバコに含まれる一酸化炭素が歯周組織の酸素不足を引き起こします。そのため、歯周組織は栄養不足になり、歯周病細菌に対する抵抗力が低下し歯周病を重症化させます。

 

③歯周病治療の効果を低下させる

ニコチンは、組織を再生・治癒させる機能も低下させます。そのため、治療を行ってもなかなか治療の効果が表れません。

 

 

歯周病を予防するためにも一番は「禁煙」することが大切です。

禁煙することで、歯茎の状態が回復し、免疫や細胞の働きが高まるので、治療の効果が上がります。

また、定期検診が大切です。

喫煙されている方は特に歯科医院で検診を受けるようにしましょう!

 

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