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2014.06.01

タバコは歯や歯茎に悪影響です

タバコのヤニとは?

タバコにはニコチンや一酸化炭素の他にタール(ヤニ)が含まれます。
ヤニとは植物などに含まれる樹脂のことで、ねっとりとした脂っぽい感じとニオイ、色が特徴です。

ヤニはねっとりとこびりつきやすく、タバコを吸う人の喉や内臓にこびりつき、長くとどまって有害物質を出し続けます。
喫煙所の壁などが黄色っぽく汚れたり、タバコをつけてしまった服の汚れが落ちにくいのはこのヤニのせいです。

このヤニは当然、タバコを吸う歯や歯茎にもダメージを与えます。
タバコのヤニは強力なステインで、なかなか落とすのが難しいのが実情です。

ヤニがステインとなるその他の原因

タバコのステインは直接歯に染み付いてステインとなる以外にも、悪影響を及ぼします。
タバコに含まれる有害物質は血液の流れを妨害。
細胞の活性化に必要なビタミンCを破壊し、体の機能を低下させます。

タバコを吸い続けると歯茎が黒ずむのは、ビタミンCが破壊されたせいでメラニン色素がうまく排出出来ないためです。


更にタバコは歯周病の元。
歯槽骨やセメント質、歯根膜などの歯の組織を弱らせ、歯周病になりやすくしてしまいます。
喫煙者の歯周病率は、タバコを吸わない人に比べて10倍以上というデータもあります。


ヤニ汚れからのステインだけでなく、歯そのものの健康を阻害するタバコ。
見た目だけでなく、健康な歯を保つためにも、注意しておきたいですね。

ステインとは?

ステインとは、歯の表面の着色、汚れを意味しています。
食事をしたり、喫煙をしたりするたびに必ず付着していくものですが、お手入れで取り除くこともできるものを差しています。

食後の歯磨きで取り除くことができるものの、日々食べ物を口にしたり、紅茶やコーヒーなどを飲むたびに少しずつ付いていくため、磨かないときや、磨き残しが積み重なってステインになります。

ステインオフの目的は、日常の喫煙や食事による歯の黄ばみやくすみを取り、白い歯でいることです。
ただし、歯は年齢とともに変色し黄ばんでいくので、年齢に応じた白さを維持することを目標にしましょう。

タバコと歯周病

一般にタバコを吸う人は、吸わない人に比べ3倍も歯周病にかかりやすく、また2倍も多く歯を失っているという報告があります。

また喫煙本数と比例して歯周病が重症化することも分かっています。
ではどうしてタバコが歯周病を悪化させてしまうのでしょうか?

1) 歯周病菌と戦う白血球の機能が低下してしまう。
2) 歯肉に酸素や栄養を供給するのに大切な血管が、タバコのニコチンにより収縮してしまう。
3) 歯肉を修復するために必要な線維芽細胞の働きが抑制される。
4) 歯と歯肉の境目にある溝の中の酸素が不足し、酸素が大嫌いな歯周病菌にとって繁殖しやすい環境を作ってしまう。

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